プロジェクト事例

 

プロジェクトとは、「探求型学習」のこと。

それぞれの子どもの興味があることを

とことん突き詰めていく学習です。

 

その中には、算数(数学)、国語、社会、理科 ―――

様々な「学び」が詰まっています。

 

ここでは、プレオープン中の

プロジェクト事例をご紹介します。

 

 

お店で何か売ってみたい!

 

「何か売ってみたい!

自分にどこまでできるのか挑戦したい」

という気持ちから生まれたプロジェクト。

 

英語教室Andyで地元の「元気市」に

PR目的のお店をすでに出していた経験もあり

そこへ出店してみよう!となりました。

 

「駄菓子でも仕入れて売ったらいいかな?」

「スーパーボールやヨーヨーとか?」

と気軽に考えていたスタッフたち。

 

ところが、子どもの希望は

「スイーツを売りたい!」というものでした。

 

 

 

ゴマダレは、

何分煮詰めるのが一番おいしい?

ゴマダレの実験画像

 

【科学的思考】

課題  原因の仮説  実験 考察

 

 

「ゴマダレ、初めて食べたけどめっちゃ美味しい!」

「これは絶対に食べてほしい!」

 

でも、白玉にイマイチ絡まないなぁ・・・

 

ということで、白玉と相性のいいゴマダレは一体

何分煮詰めたゴマダレなのか?

 

2分ごとに小皿にとって、実験です!

 

「6分かな?」

「いや、8分もいける!」

 

ワイワイ試食しながら検証しました。

 

 


 

これは、前に実験でやったあれだ!

中学生考案の白玉ドリンク

 

【理科の知識の応用】

現象 → 既知の知識  考察

 

 

 

白玉を使ったメニューを考案中

シロップにジュースを入れると―――

色が分離してる~!キレイ~!

 

「これ、前に実験でやった!」

「なんで上と下で分かれるんだっけ?」

「濃度の違いだ!下の方が濃度が濃いんだよ!」

 

かっわいい~♡

 

スタッフもビックリ

既習の内容が

思いがけず活かされた瞬間でした。

 

 

 


 

原価計算は究極トレーニング・・・!

計算画像

 

【方程式の応用】

課題の整理  式の組み立て → 計算・解決

 

 

「いくらで売ろうかな?」

「作るのにいくらかかるのか(原価計算)をしなくちゃね!」

 

ということで、スクールで用意した

原価計算のためのワークシートに書き込みながら

値段や量などを、割り算、掛け算 ―――

 

ジュースなどそのまま使う材料の

計算は順調だけど・・・・・ん?

 

「ゼラチン5gでゼリーが255gできたけど、

1つのドリンクにゼリーを35gずついれるなら

それに使われるゼラチンは何gだろ?」

 

 複数の材料からできているものは、

そもそも1人分の材料はどれだけなのかを

計算するだけで一苦労

 

ここで出番だ! 1次方程式!

課題を整理し、式を組み立て、計算、計算――

心が折れそうになりながらも、

「頑張らなくっちゃ!」と最後までやり遂げました!

 

 

 


 

伝わるメニューの見せ方は――?

MENU表

「色塗りだけは苦手なんだよな~」「色塗り得意な人、お願いします!」

それぞれ特技を生かして完成させました。

 

 

 

 

 

おいしい商品ができた!

さぁ、メニューが描けるぞ!

 

―――でも、完全オリジナルの商品。

 どうやったら、この美味しさが伝わるかな?

どんな商品なのか、どうしたら分かってもらえるだろう?

 

ネットで、他のお店が出している

メニュー表を見て分析します。

 

「売り文句が、美味しそうな気にさせるよね~」

「入っているものや、味の説明はこんなふうに書かれてる」

「できた!と思ったら、値段書き忘れてた~!」

 

市場調査をし、分析し、実際に活かしていきます。

 

「分かってもらえるかな?」

「飲んでもらえるといいね!」

 

試行錯誤の成果は、

お店を出してのお楽しみ!

成果を肌で感じます。

 

 


 ~ 挑戦を終えて ~

 

 

プロジェクトを終えて、感想を聞くと

「楽しかった!」

 

そして

 

「営業許可とかもうやったことがあるから、

大人になったら今度は自分で出来るね!」

 

「やればなんだって出来る!って気がする♪」

と言ってくれたのが嬉しかったです。

 

 

Q プロジェクトで稼いだお金はどうするの?

A スクールみんなのために使います!


 

 

出店料や材料費等、必要経費を差し引いて

出た利益は、プロジェクトへのかかわりに関係なく

スクールのメンバーンみんなのためになる

使い方をします。

 

皆でおかしパーティーを開いてもいいし、

本やパズルを買ってもいいですね。

その使い道まで、子どもが考え決めていきます。

 

 

 

Q プロジェクトってなんでもできるの?

できることと、できないことがあります

 

プロジェクトでは、

こどもの「やりたい!」を追究する手伝いをします。

ですが、できないこともあります。

 

例えば、

「ギターを弾けるようになりたい!」という子がいても、

私たちにギターを教えることはできません。

 

子どもの「本気」を大切にするためにも、

他の場所で習った方がいいことは、

他で教わることをオススメします

(リラックス・タイムに練習は大歓迎♪)

 

では、プロジェクトでは何ができるのか?

ということになります。

 

例えば、ギターを弾けるようになった子が、

「路上ライブをしたい!」といったなら、

 

  • そのために必要ものは何なのか?
  • 許可など必要なものはどうやって揃えたらいいのか?

 

そういった、社会に対して働きかける方法をサポートします。

 

 

 


Q プロジェクトにかかるお金はどうするの?

基本的にはスクールが負担します

 

例えば、プレオープン中の白玉ドリンク屋さん。

出店のためのテントやクーラーボックスの購入代、

営業許可申請料や出店料など

様々なことにお金がかかってきいます。

 

お金を稼ぐようなプロジェクトでは、

スクールが銀行のような役割を果たします。

プロジェクトに対して融資し、

売上の中から還元してもらうようにします。

お金を扱うプロジェクトをするのであれば、

お金の回り方をしっかりと知ることも、

大切な学習だと考えるからです。

 

お金を稼ぐわけではないプロジェクトについては、

可能な限りスクールが負担します。

それは、子どもが家庭への負担を気にして

やりたいことを遠慮することがないようにです。

 

ですが、極端にお金がかかる場合や、

個人の財産や所有物になるような場合など、

希望をかなえてあげられない場合もあります。

 

その場合も、やりたいことを追究できる方法が

他にないのか、一緒に考えていきましょう♪